「Halcyonに来て音に没頭する。」それがHalcyonのオーナーであり、サンフランシスコのクラブ業界のベテランであるジーナ・ミラノが、市内で唯一の24時間ライセンスを持つクラブHalcyonに足を踏み入れたオーディエンス全員に提供したいと思っていたことでした。2016年11月にオープン、ミラノはこの場所にサンフランシスコでは他にないような、新鮮なコンセプトを求めていました。そして、まずはヴィジュアルと音質の向上、そしてロングDJセットを掲げました。サンフランシスコでは唯一の、文字どおり夜明けまで夜通し音楽を流し続けられるクラブとして、乏しい音質でオーディエンスに疲労感をもたらさないことが非常に重要でした。
Halcyon
「最初から、私はHalcyonを他とは違う店にしたかったのです」とミラノは言います。「24時間ライセンスを取得している店は他にないことを知っていたので、私の使命はDJたちが素晴らしい音でプレイしたいだけプレイし続けられるようにし、またそのようなクラブ体験を尊重するオーディエンスを呼び込むことでした。」ミラノと彼女のチームにとっての挑戦は、Halcyonという全く新しいクラブを、1906年に建てられた煉瓦造りで家具も機材もなく、音漏れが懸念される倉庫の中に作ることでした。この小さな長方形の空間に、ミラノが必要としたのは古典的なサブベースのアンビエンス、サウンド・ディレクション、そして全ての音を店内に封じ込めることができる音響機器でした。
主にハウスとテクノに特化し、時折セミ・ライブも行われるHalcyonの設計過程では、サウンド・ディレクションが非常に重視されました。ミラノはPioneer Pro Audioがサンフランシスコにおけるプレゼンスを高めたがっているということを知り、同時にHalcyonの長い営業時間と長めのDJセット、親密な空間に適していながらアンダーグラウンドな雰囲気と見た目の良さも兼ねた機材を必要としていました。「私はPioneerのDJハードウェアがほとんど、あるいは全てのDJにとってスタンダードとなっていることは知っていたので、サブベースやその他のアンプ機器にどのようなものがあるのか調べ始めました」とミラノは言います。「Pioneer Pro Audio機器を選択することが当然であると考えた主な理由は、サウンド・ディレクション、音漏れの防止、それに… いくつかの機器は店内のインテリアとしての魅力を備えていたことです。DJモニターやXY-215Sデュアル15″サブウーファーは、特にその美しさで内装に彩りを加えてくれました。」HalcyonのステージとDJブースはエントランスの正面に位置しており、ステージにはテーブルサービスが行われる座席もあります。ですから、サウンド・ディレクションはDJとテーブルにいるオーディエンスの両方にとって、過剰ではなく疲労をもたらさないことが必須でした。
「設置作業はスムースでしたが、XY-215Sデュアル15″と18”サブウーファーの配置に最も気を使いました」とミラノは語ります。設置はCAVSのドン・リンチによって行われ、システムのチューニングは音響のパイオニアでありDC 10を手がけたことで知られるアンディ・カイルとリッチ・ウォルシュが担当し、最高の音質を実現するため天井の防音も施されました。
Halcyonの開店から5ヶ月が経過し、現在はダブファイヤーやイーツ・エブリシングといったアーティストが出演、毎週末300〜600人の来場者が訪れるようになっています。「店内でもDJブースは最高の環境になっているので、出演者はより長くプレイしたがります。それを誇りに思いますね。」ミラノによれば、Pioneer Pro Audioを設置してから店内全域に均等な音のカバレージが可能になり、デッドスペースがなく、さらに最も重要なことに、オーディエンスからの耳の疲労も報告されていないといいます。ミラノは最後にこうつけ加えてくれました。「人々はこのベースをとても気にいてくれています。フロアの内側からベースが鳴っているのを体感できるからです。」